刃先の角度と長さ

エングレービングを始めたころはgraver(刃先)のface(上側)の角度は45度で研ぐようにと教わりましたが、彫りの数をこなしていくうちに自分に合った角度は48度~50度位が丁度良い感じになってきました。 45度だと50度の刃先に比べてハンドピースを寝かし気味に入れないと深く彫れない感じが今ではしますが結構長い間45度で彫っていました。

 

Heel(刃の下側)は15度で研いでいますがちょっと強めに研いでそのあと皮と紙ヤスリでも磨いているので16,17度くらいの角度が付いていると思います。

 

Heelは角度をつけすぎると滑って金属に入っていかないのであまり研ぎすぎないように注意します。 紙ヤスリでheelを研ぐときは横に動かしたり縦に動かしたりしてheelと彫跡に光沢がでるようにきめの細かい紙ヤスリで研ぎの仕上げをします。

 

長さは人それぞれで長い方が好きな人もいれば短めの刃を使っている人もいます。 短い刃を好んで使うエングレーバーは新品の刃を半分にしてから使用します。

 

短い刃を使うときは指が彫金台に当たってしまうこともあるので(ハンドピースの持ち方と種類にもよりますが)テクニックや慣れが必要です。

 

現在自分の使用しているgraverです。

 

 

これはマスターエングレーバーの刃先です。 思ったよりfaceの角度がついていて55度~60度の間だと思います。 Heelも16度以上ありそうです。